DAI's diary

旅行を中心とした趣味で感じたことを書いていきます

【No.9】多様な自分を生きる働き方

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人生100年、今の時代は一生同じ会社で働くとも限らない、そんな26才のぼくは副業を将来的にやってみたいと思い、副業の本を探していて、見つけた数少ない"複"業に関する本。たまたま見かけて購入したが、どうやら発売日当日だったみたい。

 

どんな本か

著者、中村龍太氏の働き方を紹介しながら、複業のやり方と考え方が述べられた本。副業=お金を稼ぐことという概念にとらわれず、"幸福"という視点から、複業のあり方について論じている。

 

 

副業と複業の違い

副業は、本業と傍ら他の仕事をすることで、副次的な収入を得ることを目的としている。一方、複業は、お金だけではなくスキル、もしくは繋がりを得ることを目的として行う活動と本書では紹介されている。

ここでは、お金をだけが幸福度を測るパラメータではなくて、自分の持つスキルや、人とのつながりをトータルで見て、イキイキと生きよう!自分の価値を感じよう!ということ。

 

三つの資本で考える

複業をするにあたり、本書では三つの軸で考えている。人的資本(=スキル)、社会資本(=つながり)、金融資産(=お金)。この三つの資本のポートフォリオを分析することで、今の自分の働き方を俯瞰できるとしている。そして、年代別のポートフォリオの組み方も紹介されており、将来設計の参考にもなる。

 

退職後を想像する

この本を読んで一番考えが変わったところ。今の会社に就職して、転職する人を見て、今の会社の人脈とかを捨てて他の会社に行くのはもったいないなあ、と思っていた。三つの資本で言うと、転職する=社会的資本を失うということだ。だが、今の会社を定年になり、退職後はどうだろう?今まで会社で培ってきた人的資本(=その会社でしか役立たないスキル)や会社内の繋がりといった社会資本を同時に失うこととなる。なるほど、いづれにしても社会資本は失うことになりそうだ。ならば、今から自分のやりたいことを始めて、会社に依存しないスキルを身に着けていこうとしている自分の考えは良さそうだ、ということに気づいた。そして、今の会社に固執する必要もないという気持ちの余裕も少し生まれた気がする。

 

複業はやりたくなったらでいい

複業も副業も、しなくてはならないことにしてはいけないと思う。むしろ、やりたいことをやる場にしたい。世の中のサラリーマンって、自分の好きなこと/やりたいことを仕事にしている人って少ないんじゃないかと思う。だからこそ、他の場で自分のやりたいことをやって、幸せを感じるのがいいのでは。逆に言えば、いまの仕事で楽しいとか、居心地がいいと思う人は、無理には始める必要はないなと感じた。

 

さいごに

この本は、内容が体験をベースに説明されているので、複業の始め方というイメージで読むと読みにくい。だけど、副業に関して興味があった自分には、多少読みにくくても結構楽しく読めた。それは、今までの働き方とは違う考え方に触れられたからだと思う。この本を通して、自分はお金を稼ぎたいという思いと、会社に縛られないで自分のペースで働きたいという理由で副業を始めてみたいという想いを再認識して、いまからやっていこうと思う。

 

 

では。